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なぜチェルシーは販売終了に追い込まれたのか 消費者の“あめ離れ”が鮮明(2/3 ページ)

菓子メーカー大手「明治」は、53年の歴史を持つキャンディー「チェルシー」の販売を3月末で終了し、キャンディー事業からの撤退を決めた。

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産経新聞

コロナでガムも苦境

 この5年で事業撤退や廃業が進んだ主な要因として、当該企業は新型コロナウイルスと原材料高をあげる。コロナ禍により通勤や通学であめをなめる習慣が激減。そこに原材料やエネルギー価格の高騰が追い打ちをかけた。

 ただ、あめよりも苦境に立たされているのがガムだ。コロナ禍前の19年に741億円あった市場は22年に548億円に2割以上も減少。明治は昨年3月には1997年に発売したガム「キシリッシュ」を販売終了し、ガム事業から撤退した。2018年には江崎グリコが1987年に発売したガム「キスミント」を、2021年にはクラシエフーズが「歯みがきガム」の販売をそれぞれ終えている。

 特にガムの場合は、「吐き出すガムを処理する手間が敬遠されたり、口臭ケアのタブレットへの置き換わり、コロナ禍でマスク着用者が増え、そもそも口臭を気にする人の減少など逆風要素が多かった」(大手製菓)との分析もある。

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