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京葉線のダイヤ改正は「見切り発車」だったのか それはXから始まった(2/3 ページ)

JR京葉線のダイヤ改正を巡る1本の投稿が賛否を喚起し、JR東日本千葉支社を突き動かした。

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産経新聞

 慌てたJR千葉支社の土沢壇支社長は昨年12月28日、市役所を訪れて改正の狙いを説明した。再考を求める千葉市側の意向を踏まえ、「何ができるか真摯(しんし)に検討したい」と、修正を含めた余地も残した。

 JRによると、過去にダイヤ改正発表後に、地元自治体などの意見を踏まえ、見直した前例はない。市役所内も「本当に対応してくれるかは懐疑的」(担当者)な空気が強かった。

 JRと沿線自治体の攻防はそのまま越年し、神谷市長と土沢支社長が再び向き合ったのは今年1月15日。土沢支社長は席上、朝の上り快速2本の運行を維持する「1次回答」を伝えた。「マジか。不動の山が動いた」。市側の担当者は心の中で叫んだ。快速2本の維持にとどまる微修正だったが、「対応してくれてなければ、尻すぼみで終わっていた」と振り返る。

 JRは「沿線への影響に思いが至らなかった」(土沢支社長)として、刻々と迫るダイヤ改正の作業をいったんストップした。

 見直しの影響が比較的少ない早朝の快速2本の維持という変更ではあったが、着手しなければいけないことは多かった。車両や乗務員の運用計画、時刻表作成、関係路線との調整…。休日返上で対応した。

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