動画コンテンツを標準よりも早い速度で再生して視聴する「倍速視聴」をした経験がある人は、どのくらいいるのか。クロス・マーケティング(東京都新宿区)が調査結果を発表し、全体の47%と半数近くが経験者であることが分かった。
性年代別に見ると、最も経験者の割合が高かったのは女性・20代で61.8%に達した。倍速視聴している動画コンテンツの1位は「ドラマ」(27.1%)で、2位は「バラエティ」と「YouTuberの企画動画」(各22.2%)が続いた。
倍速視聴するシーンの1位は「休日のまとめて視聴のとき」(42.4%)。2位は「平日の夜」(32.9%)、3位は「寝る直前」(31.7%)が続いた。
倍速視聴のポジティブな面では「自分の好きな速度で見られるため、自由度が上がる」(16.2%)、「隙間時間を活用して効率良くたくさんの動画を視聴できる」(15.5%)などの意見に回答が集まった。ネガティブな面では「倍速だと印象が残りにくく、内容を忘れやすそう」(16.5%)を筆頭に「動きが早くて目や耳が疲れそう」(15.1%)、「テンポが速すぎて内容がよく理解できない」(14.6%)が続いた。
低倍速で見たい動画コンテンツでは「ゲームの攻略動画」(男性20代)、「スポーツの動画」(男性20代)、「ピアノ演奏の鍵盤を映した動画」(女性20代)、「英語の発音を知りたい時」(女性50代)といった、習得を目的としたもの、やり方を確認したいもの、記憶に残したいものなどが人気だった。
3月1〜3日にインターネットで調査した。対象は全国に住む20〜69歳の男女で、有効回答数は1100件。
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