TOPPAN、スマホ撮影写真を「証明写真」に加工するサービス コンビニで印刷:AIで品質チェック(1/2 ページ)
TOPPANエッジは3月29日、スマホで撮影した写真をAIによる自動品質チェックで高品質な証明写真に加工し、コンビニでプリントできるサービス「スマートコンフォト」の提供を開始した。
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANエッジ(東京都港区)は3月29日、スマホで撮影した写真をAIによる自動品質チェックで証明写真に加工し、コンビニのマルチコピー機でプリントできるサービス「スマートコンフォト」の提供を開始した。
一部を除く全国約3万店舗のファミリーマート、ローソンにて、24時間365日プリントが可能。料金はL判(1シート1〜3面付)が200円、2L判が300円で、オプションで美肌加工(100円)などにも対応する。
今後は対応店舗拡大や機能拡張などによりサービス利用者を増やし、検定協会や地方自治体・公共団体における証明写真撮影の推奨サービスとして定着を図ることで、2028年度までに15億円以上の売り上げを目指すとしている。
証明写真の需要が増加しているが、課題も
日本フォトイメージング協会が発表した「23年フォトイメージング市場動向」によると、証明写真機、写真店、コンビニプリントサービスを合計した22年度時点の証明写真市場は約960億円。20年度はコロナ禍の影響で減少したが、その後はマイナンバーカードの普及促進を背景に、証明写真の需要は増加傾向にあるという。
証明写真市場において最もシェアの高い証明写真機は、高機能かつ高品質な写真を撮影できるメリットがある。一方で1枚当たりの金額が高く、設置場所も限られているため利用者にとって利便性が低く、管理者にとってもメンテナンスや設置のための諸経費などが負荷になっている。
スマホで撮影した写真をコンビニでプリントするサービスは各社が提供しており利用も増加傾向にあるが、ユーザー自身で品質を確認する手間が発生していた。同時に、企業・団体での証明写真の審査業務においては、マスクの着用や、スマホ上での過度な加工などにより、多くの差し戻しや再申請が発生していた。
そこでTOPPANエッジは、長年培ってきたIDカードにおける顔写真収集や顔認証技術を活用して「スマートコンフォト」を開発。スマ−トフォンの写真だけで、証明写真機の約4分の1の価格で、高品質な証明写真を作成できるとしている。
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