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解体された中銀カプセルタワービルが「復活」 海辺の宿泊施設として
エンジョイワークスは、2022年に解体された「中銀カプセルタワービル」の5つのカプセルを「泊まれるカプセル」として再生する。
空き家・遊休不動産の再生に特化したプラットフォームを運営するエンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)は、2022年に解体された「中銀カプセルタワービル」の5つのカプセルを「泊まれるカプセル」として秋に再生する。
中銀カプセルタワービルは、1972年に建築家の黒川紀章氏が設計した東京・銀座の集合住宅。建物を構成していた140個のカプセルのうち、23個を「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」が黒川紀章建築都市設計事務所監修のもと保存・修復している。メタボリズム建築の象徴として注目されていることから、国内外の商業施設や美術館(サンフランシスコ近代美術館、和歌山県立近代美術館など)で展示されている。
今回のプロジェクトでは、神奈川県横須賀市の「長井海の手公園ソレイユの丘」に、そのカプセル5つを「宿泊できるカプセル」として再生させる。
事業の資金調達の方法として、エンジョイワークスが運営する地域活性ローカルファンド「ハロー!RENOVATION」を活用。事業に対する共感や応援、参加をコンセプトとし、一般の投資家だけではなく、自治体や地域金融機関、地元企業から大手企業までさまざまなステークホルダーが事業に参加できる仕組みとなっている。
また、再生にあたってはアーティストや建築家、デザイナーなどのクリエイターや企業とコラボレーションして作り上げていく予定。すでに4月9〜30日にカプセルデザインの募集を行っている。
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