コラム
はて? 大都会にある「サンシャイン水族館」の海水はどこからくるのか 担当者に聞いた:週末に「へえ」な話(5/5 ページ)
東京の池袋にある「サンシャイン水族館」。周囲はビルだらけで海から遠いのに、どこから海水を運んでいるのか。取材したところ、いろいろなことが分かってきて……。
「制約」の中で運営
節水の工夫は、まだまだある。クラゲの水槽は幅14メートル、高さ1.8メートルなので、かなり大きい。狭いスペースでも来館者により大きく感じてもらうために、水槽は大きな弧を描くカタチになっているのだ。
「ん? 大きな水槽だと、たくさんの水を使うのでは?」と思われたかもしれないが、これにもカラクリがある。「薄い」のだ。厚さは1メートルしかないので、見た目よりもかなり節約できる設計となっている。
バックヤードも見せてもらったが、印象としては「とにかく狭い」。場所によっては前を向くことができず、カニのように横になりながら歩かなければいけない。ふむ、ここにプラントを設置するのは難しいなあ、と納得した次第である。
海水は無制限に使えないし、スペースに余裕がない――。さまざまな制約の中で、サンシャイン水族館はどのようなことを企んでいるのか。2017年にリニューアルを実施したところ、来館者数は過去最高の197万人を記録した。タイミング的にはそろそろといった感じもするので、お客が「ぎょぎょ」とする何かを、“運んで”くるかもしれない。
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