2015年7月27日以前の記事
検索
連載

日米韓チェーンが激突! マムズタッチ進出で活況の「渋谷バーガー戦争」、それぞれの戦略長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)

渋谷で新興ハンバーガーチェーンがしのぎを削っている。しかも、日本に米国、韓国発のチェーンが入り乱れるなど、国際色も豊かだ。各チェーンの現状と戦略を探っていく。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

今後の課題は客層の拡大か

 渋谷で人気を得ているマムズタッチであるが、ただちに全国展開をして、成功できると考えるのは早計ではないだろうか。例えば、チキンの下味に辛いスパイスが使われているので、辛いものが苦手な人には受け入れられがたい。ドリンクにコーヒーや紅茶がないのも気になる。

 また、今のところ顧客層は韓国コスメや、韓国アイドルなど、韓国のポップカルチャーが好きなZ世代の若い女性に偏っている。この点は運営側も理解しており、1号店を流行り廃りの激しい都内の新大久保につくって、すぐに消費されてしまうのを回避したのではないだろうか。


マムズタッチ、渋谷店の店内(出所:プレスリリース)

 渋谷ならば、若い女性が多い新大久保と違って老若男女がいる。インバウンドも多く、まだ進出していない国の人たちへの宣伝にもなる。今後はいかに顧客層を広げられるかが、日本で定着するかどうかのポイントになるだろう。


マムズタッチ、骨なしヤンニョムチキン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る