JR西日本、エピソード三ノ宮店で買い物アシスタントAI「monoshiri ーモノシリー」の実証実験を開始
TRAILBLAZERは西日本旅客鉄道と、「エピソード三ノ宮店」 でLLMを活用したナビゲート&レコメンドAIの実証実験を行うと発表した。
JR西日本グループのデジタルアセットを扱うTRAILBLAZER(大阪市)は7月19日、西日本旅客鉄道(大阪市)と共同で、LLM(Large language Models)を活用したナビゲート&レコメンドAIの実証実験を行うと発表した。
小売業界向けのAIソリューションを展開するInnovativeAI(東京都渋谷区)の買い物アシスタントAI「monoshiri ーモノシリー」をチューニングし、JR三ノ宮駅にある「エピソード三ノ宮店」で、利用者に合わせた商品やサービスを提案する。期間は7月31日〜8月13日。データやデジタル技術を駆使し、店舗の利用者に便利な体験をタイムリーに提供し、多様なサービスにつなぐことを目的として実施するという。
買い物アシスタントAI「monoshiri ーモノシリー」とは
買い物アシスタントAI「monoshiri ーモノシリー」は、設置した端末に話しかけると、探している商品の場所をAIがナビゲートし、関連商品のレコメンドを行うというもの。
過去のPOSデータや販売戦略を事前に取り込むことで、AIが最適な商品を提案し、消費者の購買意欲を引き出しクロスセルの向上につなげるという。事前学習データに基づき、おすすめの商品やサービスを提案し、利用者一人ひとりにあわせて購買行動を手助けする。
AIに蓄積された質問ログは、VoC(顧客の声)としてマーケティング戦略に活用することができ、特に分析したいデータの抽出や可視化はエンジニアがサポートする。
導入することで、「商品を探す時間が短縮されストレスの少ない買い物体験を提供でき、消費者が迷うことによる機会損失を防ぐとともに、レコメンド機能による購入点数の増加も見込める」という。モノシリは多言語での質問も可能なため、インバウンド対応に伴うコストも削減できる。
また質問データを分析することで、消費者の潜在的なニーズを把握でき、店舗ごとの在庫管理から事業者の施策立案まで、幅広い文脈でのデータ活用が実現できるという。
3社は「小売業界では、リアル店舗における『顧客体験』の改善に課題を抱えている。ECサイトが急速に普及する中で、小売店は消費者のニーズを的確にとらえ、快適な売り場作りを行わなければならない。モノシリは消費者の購買行動そのものを変革し、事業者、ひいては小売業界全体のDXを加速させるだろう」とコメントしている。
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