セブン、「お店で揚げたドーナツ」3種を発売 「出来たて」を求めるニーズに対応 カレーパンとのシナジーを実現
セブン‐イレブンは9月3日、「お店で揚げたドーナツ」3種を首都圏の一部店舗で発売する。
セブン‐イレブン・ジャパンは9月2日、東京都、千葉県、埼玉県の一部店舗で3日から「お店で揚げたドーナツ」3種を発売すると発表した。
販売するのは「お店で揚げたドーナツ メープル」(140円)と、「お店で揚げたドーナツ カスタード」「お店で揚げたドーナツ チョコ」(各160円)の3種。工場で生地から製造したドーナツを急速冷凍した後に店舗に納品。店内で揚げて提供する。
ドーナツの生地には、新たに開発した油の吸収を抑える専用粉を使用。中具のカスタードはドーナツ専用の工場で炊きあげることで、濃厚な味わいとなめらかな食感を実現したという。
セブンの広報担当者によると、7月に埼玉県の約1200店舗でテスト販売を実施したところ想定を上回る売れ行きとなったため、1都2県の約5000店舗への拡大を決めたという。
ドーナツの製造には、同社が2022年に発売した「お店で揚げたカレーパン」のノウハウも生かされている。広報担当者によると、工場のパン生地製造設備や急速冷凍設備などをドーナツにも活用しているという。
お店で揚げたカレーパンは2023年の累計販売数が7698万7667個を記録。「最も販売されている揚げたてカレーパンブランド」としてギネス世界記録に認定された。
同社によると「淹れたて」「焼きたて」「揚げたて」などの出来たてに対するニーズが年々高まっているという。セブンでは専用マシンで提供する「セブンカフェ」や「セブンカフェスムージー」に注力しており「出来たてのワクワク感や特別感」をアピールしていく方針だ。
セブンは2014年に「カウンターで販売するドーナツ」を発売し、2017年に終売している。今回の挑戦は消費者の支持を得られるか。
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