「リュック型冷蔵庫」に応援総額5000万円 温度を「1度」刻みで調節:プロダクトInsights
背負って歩けるリュック型の冷蔵庫が話題になっている。どんな製品なのか……。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
背負って歩けるリュック型の冷蔵庫が話題になっている。中国の電動工具メーカーLitheli(ライテリ)が8月に応援購入プロジェクト「Makuake」で販売したところ、8月14日に応援総額は3500万円を突破。冷蔵庫カテゴリーで過去最高の金額を更新し、9月26日には同5000万円を突破した。
製品名は「ポータブル冷蔵庫FrozenPack」(標準価格は本体のみが4万9990円。専用バッテリー2つ付きが6万5970円)。購入者からは「こんな冷蔵庫を探していた」「リュック型がいい。アウトドアで使えそう」といったコメントがあった。
FrozenPackの特徴は、肩ベルトが付いており、リュックのように背負える冷蔵庫であること。鮮魚や野菜の鮮度を保つ「冷蔵」モード、アイスクリームや肉類の旨みを閉じ込める「冷凍」モードがある。冷やしたい食材に合わせて、温度を1度刻みで最大-20度まで調節できるようにしている。
3層保冷構造により、交換バッテリーを使い切ったり、クルマのシガーソケットが使用できない場合でも、5時間以上の保冷(※)が可能だという。
静音性能にもこだわっており、35dBという騒音レベルは図書館よりも静かな値となっている。プロジェクトは9月29日まで続け、10月末までには商品を届ける予定だという。
ライテリ社は中国の電動工具メーカーで、これまで電動工具や園芸工具などを販売している。日本市場には2022年に進出し、昨年Makuakeでリリースした「電動キャリーワゴンLitheli W1 Pro」プロジェクトでは、約2400万円を集めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
「チープカシオ」「チプカシ」と呼ばれる、カシオ計算機の腕時計が人気だ。テレビCMなどのプロモーションは打っていないが、SNSを中心になぜ若者から支持を集めているのだろうか。
8万円を超える「カセットコンロ」が完売 イワタニはなぜ“極”めたのか
岩谷産業が高級カセットコンロを発売した。商品名は「イワタニカセットフー “極”」で、価格は8万2500円。ちょっと信じられない価格だが、どのような特徴があるのかというと……。
スーパーの“隠したい扉”にサイネージを搭載、店の売り上げはどうなった?
「スイングドア」をご存じだろうか。前後に開閉するドアのことで、スーパーやコンビニなどでよく使われている。あまり目立たないドアなのに、お客から注目される製品が登場した。どういうことかというと……。





