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首振りストーブのせいで起きる「争奪戦」に注目 「3連タイプ」ヒーターが誕生した背景
家電メーカーの山善(大阪市)が開発した「ワイドレンジカーボンヒーター“Shareheats”」は、複数の筐体(筐体)を横に連ねているのが特徴だ。その開発背景は?
家電メーカーの山善(大阪市)は、「ワイドレンジカーボンヒーター“Shareheats”」を9月中旬に自社通販サイトや全国の家電量販店で発売した。複数の筐体(きょうたい)を横に連ねているのが特徴だが、どういった狙いがあるのだろうか。商品を開発した担当者に聞いた。
Shareheatsは3連タイプの「DC-ZT12」(参考価格1万8000円)と2連タイプの「DC-ZW08」(同1万3000円)を展開している。いずれも、左右の筐体が4段階で角度調整が可能となっている。筐体が正面を向いている場合の照射角は30度だが、最大の照射角が90度になる「ワイドレンジ構造」を採用しており、暖めたい範囲を調整できるのが大きな特徴だ。
従来の首振り機能が付いたヒーターでも幅広い範囲を暖めることは可能だが、どうしてこのような商品を開発したのか。担当者によると、電気暖房に関する商品のインターネット上のレビューを分析したところ、「争奪戦」「陣取る」「広範囲」といったキーワードが多かったことがきっかけだという。
担当者は「首振り機能の暖房機器では、自分のほうを向いていないときは寒く感じます。朝の着替え時などに、子どもがストーブ前を取り合いするシーンが考えられました」と説明する。広範囲を同時に暖めたいニーズがあることに着目したという。
SNS投稿やインターネットレビューの分析結果から誕生したShareheatsは消費者の支持を得られるか。
暖めたい範囲を調整できる
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