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栃木県の遊園地で「時給2500円」バイトが見せた驚きの成果とは? 狙いは人手不足解消じゃなかった!(1/3 ページ)
那須ハイランドパークが、通常のアルバイトと比較して時給が2倍超の「プラチナバイト」を募集して大きな話題となった。こうした「二重賃金」が国内でも広がっていくかもしれない。
那須ハイランドパーク(栃木県那須町)は8月10〜18日に働く時給2500円の「プラチナバイト」を10人募集した。キッチンカーでの販売やビールの売り子といった業務に対し、10倍の約100人が応募した。
募集文には「自信のある方のみご応募ください」との記載があり、特に経験者を求めていることがうかがえる。同パークへ取材すると、主眼は人手不足対策ではなく、複業などいわゆるWワーク需要の増加への対応だという。社員同士やアルバイト間の給与に差が少なく一律の傾向がある日本企業において、那須ハイランドパークの取り組みは成果主義普及の先導役になるかもしれない。
インバウンド比率はわずか1%未満
那須ハイランドパークは、栃木県那須町の北部に位置する。1979年に開園し、東京からは3時間ほどのアクセスだ。大観覧車と複数のジェットコースターがシンボルで、良い意味でスタンダードな遊園地である。ドッグランの他、犬と一緒に楽しめるアトラクションもあり、ペット好きから高い人気を博す。
同パークによると、客層はファミリー層が中心で、学校遠足で使われることもある。全数をしっかり数えているわけではないが、インバウンド比率は1%未満だという。昨今は三大都市圏以外でも数多く見かけるようになった外国人観光客だが、那須塩原駅からも1時間以上というアクセスが、ネックになっているのかもしれない。
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