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野沢雅子さんなど人気声優のAI音声を提供 大手事務所とベンチャーが提携
AI音声プラットフォームの開発を手掛けるCoeFontは10月7日、声優事務所の青二プロダクション(いずれも東京都港区)と提携したと発表した。青二プロダクションに所属する声優の音声データを活用し、AI音声を作成。Amazon Alexaのような音声アシスタントや、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品などへの提供を進める。
AI音声プラットフォームの開発を手掛けるCoeFontは10月7日、声優事務所の青二プロダクション(いずれも東京都港区)と提携したと発表した。青二プロダクションに所属する声優の音声データを活用し、AI音声を作成。Amazon Alexaのような音声アシスタントや、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品などへの提供を進める。
昨今、声優や俳優の音声を許可なくAIに学習させるケースが発生している。こうした中、両社は「AIの脅威にのみ注目するのではなく、演者の権利を適切に守りながら、声の可能性を高めるために一歩を踏み出す必要がある」ことに合意し、今回の提携に至ったという。
第1弾では、『ドラゴンボール』の孫悟空役の野沢雅子さんや、『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ役の銀河万丈さんなど10人の声優が、日本語の音声データを提供。英語をはじめ多言語のAI音声に変換し、活用していくという。なお、声優の「演技」に関わる、アニメーション、外国語映画の吹き替えなどにはサービスを提供しない。両社は「AI音声技術と声優の活動領域のすみ分けを適切に行う」としている。
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