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コクヨが「リノベ事業」に参入 ビル一棟まるごと改装、老朽化した自社ビル狙う
コクヨは10月下旬から、企業が持つ「自社ビル」一棟をリノベーションするサービスを開始する。対象は企業などが保有する中小規模の老朽化した自社ビルで、しばらくは首都圏エリア中心で展開する。
コクヨは10月下旬から、企業が持つ「自社ビル」一棟をリノベーションするサービスを開始する。対象は企業などが保有する中小規模の老朽化した自社ビルで、しばらくは首都圏エリア中心で展開する。これまでオフィスの内装工事や設計で培った知見やノウハウをもとに、事業領域の拡大を図る。
日本では、中小規模のビルが築後数十年経過し、建物や設備の老朽化が進んでいる。コクヨのビルリノベーションサービスは、建て替えに比べて工期やコストが軽減でき、経営資源としてのビル価値の向上が見込めるという。
リノベーションでは、既存ビルの建築条件や設備に応じた使い方を提供する。例えば、活用できていない屋上エリアを緑化テラスに変更する、外壁に開口を設けて光や風などを取り込むといったリニューアルが可能だ。
企業ごとの働き方に合わせ、位置情報や座席予約システムなど最新ICT技術を導入。施設運営のサポートとして、受付業務や施設予約管理などのサービスも提供する。
施工費用は一坪当たり80万円から。コクヨの試算によると、新築建て替え費用は(建築費のみの予算)と比べて約半分程度に抑えられ、設計や工事期間は1年ほど短縮できるという。加えて二酸化炭素の排出量も大幅に削減でき、環境に配慮したオフィスづくりを実現するとしている。
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