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日本の「すしロボット」が、なぜ海外で売れる? 高級すし店の大将が「無限の可能性」を感じたワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/4 ページ)
回転すしの拡大を支えるすしロボット。国内トップシェアを誇る鈴茂器工の次なる戦略とは?
今や全国に4000店以上あるとされる回転すし。最近は回転しない、直送レーンを使う店が増えているが、それらを含めて、国内では8000億円近い市場規模を誇る。
近年は、大手チェーンの海外展開が進んできて、「世界の回転すし」へとパワーアップしつつある。
このような回転すしの目覚ましい発展を支えるテクノロジーの一つに、自動でシャリを握る「すしロボット」がある。シャリ握りマシンとも呼べるすしロボットの発明なくして、回転すしの業態は成立し得なかった。回転すしの登場によって、庶民にとって特別な日にしか食べることができなかった、高嶺の花であったすしが一気に身近な存在になった。
すしロボットのパイオニアにして、国内約8割という圧倒的なシェアを誇るのが、鈴茂器工(東京都中野区)である。
しかも同社では、すしロボットにとどまらず、牛丼などの丼物に欠かせない「ご飯盛り付けロボット」、おにぎり向けの「おむすびロボット」といった米飯加工機器を次々に開発。大手チェーン「やよい軒」の無料サービスであるライスお代わりに使われるロボットも、鈴茂器工製が採用されている。
2021年には飲食店向けのPOSシステムやセルフオーダーシステムを手掛ける、日本システムプロジェクト(東京都新宿区)を買収。ホールの注文や会計までをカバーするようになった。このように、鈴茂器工は外食、スーパー、テークアウト専門店、食品工場を支えている。
鈴茂器工の米飯加工機器は、和食ブームを追い風に、今や世界約80の国と地域に導入されている。
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