サントリーとサッポロ、長距離輸送で協業 ドライバーの負担軽減目指す
サントリーグループとサッポログループは11月13日、岡山県〜群馬県間における共同輸送を開始した。長距離輸送時のドライバーの負荷軽減や、運送効率化によるCO2排出量削減を見込む。
サントリーグループとサッポログループは11月13日、岡山県〜群馬県間における共同輸送を開始した。長距離輸送時のドライバーの負荷軽減や、運送効率化によるCO2排出量削減を見込む。
岡山県から群馬県へはサントリーグループの飲料製品を、群馬県から岡山県へはサッポログループの飲料製品を輸送する。トレーラーの輸送においては3カ所の中継地点を設け、4人のトラックドライバーがリレー形式で輸送(スイッチ輸送)。長距離輸送における、ドライバー1人当たりの労働負荷を低減する。
今回の取り組みでは、従来よりも積載量が多いトレーラーを使用する。運行するトラックを両社合わせて年間約150台減らせる他、CO2排出量を同約45トン削減できるという。
「物流2024年問題」に対応するため、協業する企業が増えている。ニトリグループの物流部門を担うホームロジスティクス(札幌市)と福山通運(福山市)は8月28日から、関西から九州への長距離輸送において、ホームロジスティクスが運営する物流センター間の輸送に、福山通運のダブル連結トラックを導入。大型トラック2台分をドライバー1人で搬送することで、ドライバー不足の解消および環境負荷軽減を図る。
ローソンとワタミは11月16日から、宮崎県と鹿児島県の一部エリアにおいて、ローソンの物流ルートを活用した「ワタミの宅食」の配送を開始。ローソンの配送コースにワタミの営業拠点を追加することで、主に土日祝日の配送効率化を図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ローソンとワタミ、商品配送で協業 「土日祝日」の配送効率アップ目指す
ローソンとワタミは11月16日、ローソンの物流ルートを活用し「ワタミの宅食」の配送を開始する。対象は宮崎県と鹿児島県の一部エリアで、「物流2024年問題」への対応やCO2排出量の削減を見込む。
ZOZOTOWN、配送期間を長くできる「ゆっくり配送」本格導入 物流2024年問題への対応策
ZOZOが運営するファッションEC「ZOZOTOWN」は8月5日、利用者が通常よりも余裕のある配送期間を選択できる「ゆっくり配送」を本格導入した。配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量の低減といった効果を見込む。
ニトリと福山通運が協業、ダブル連結トラックで「物流2024年問題」に対応
ニトリグループの物流部門を担うホームロジスティクスと福山通運が協業を開始。大型トラック2台分をドライバー1人で搬送可能な「ダブル連結トラック」を導入することで、ドライバー不足の解消および環境負荷軽減を図る。
物流2024年問題の解決には、業界再編が不可欠ではないか
物流2024年問題の解決に向けて物流各社の改善努力は続いているが、抜本的な解決のためには業界再編による体力アップとネットワークの拡大しかないのではないか。

