2015年7月27日以前の記事
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キリン「晴れ風」が500万ケースを突破、新ビールがヒットした3つの理由歳暮商戦も好調(4/4 ページ)

キリンビールが4月に発売したスタンダードビールの新ブランド「晴れ風」が絶好調だ。なぜ、ここまで予想を上回る勢いで売れているのか。同社が分析するヒットの要因などを聞いた。

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好評のプロモーション、今後の戦略は

 夏の最盛期には、人気タレントを起用した大規模なプロモーションを展開。テレビCMはCM総合研究所実施の「CM好感度調査」アルコール業類で7月、8月度に連続1位を獲得するなど、高評価を得た。

 夏の爽やかな雰囲気の中で「晴れ風」を楽しむ様子を描き、晴れ風ACTIONについてもあらためて紹介したことで、これまでビールを飲んでいなかった人も含めた幅広い層に訴求できたようだ。

 販売好調を受けて、5〜6月には緊急で感謝の意を伝えるプロモーションも展開。「当初予定していなかったものも、消費者の反応を見ながらスピーディーにつくり上げていった」


キリンビール マーケティング部ビール類カテゴリー戦略担当の向井優夏氏

 今後については、「一番搾りなどの定番ブランドと比較すると認知率の面でもまだ伸びしろがある。来年以降も多くの場所で顧客と接点を持つことで1人でも多くの人に『晴れ風』を知ってもらい、手にとってもらえるよう工夫しながら展開していきたい」

 また「晴れ風は知っていても、晴れ風ACTIONは知らない人もまだまだいる。長期的に取り組み、協力の和を広げていきたい」とのことだ。販売数はもちろん、晴れ風ACTIONの反響も含めて2025年以降の展開にも注目したい。

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