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「カヌレ」はなぜ定番スイーツ化していったのか? ローソンやスシローで大ヒット 「進化系」も登場した背景:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
1990年代のブームに続き、昨今はカヌレがあらためて人気を集めている。阪神エリアから火が付き東京でも専門店がオープンしていった歴史を振り返っていく。
カヌレとアイスの組み合わせを提案
その他、2020年12月に名古屋・大須で1号店をオープンしたのが「カヌレとアイス」。その名の通り、カヌレとアイスを2枚看板としたスイーツ専門店だ。1号店が評判を呼び、現在は都内の吉祥寺・浅草・原宿を含めて4店を展開している。
経営しているのはブライド・トゥー・ビーという名古屋のブライダル企業だ。コロナ禍で結婚式の需要が消失。社内にスイーツ部門を持っており、ホテル・レストラン向けケーキなどの卸売を行っていたことから展示会をきっかけに母の日のスイーツ提案を行い、そのうちの1つがカヌレだった。これが好評だったことから、カヌレ専門店の出店に踏み切った。
もう一つの看板商品であるアイスは、ジャム、生クリームなどカヌレに合うものを試した結果、選んだ。カヌレとアイスを出店する前は、社長自らクーラーボックスにカヌレを詰め、フラワーショップの軒先などを借りて、街頭販売していたという。しかし、アイスの街頭販売は温度管理が難しいことから、店舗を構えることにした。
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