連載
「カヌレ」はなぜ定番スイーツ化していったのか? ローソンやスシローで大ヒット 「進化系」も登場した背景:長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/6 ページ)
1990年代のブームに続き、昨今はカヌレがあらためて人気を集めている。阪神エリアから火が付き東京でも専門店がオープンしていった歴史を振り返っていく。
スイーツの新定番に
以上、第2次カヌレブームは2010年代に大阪・神戸から起こり、コロナ禍に「プチぜいたくスイーツ」として東京に流入。コンビニも参入して大きな潮流となり、現在に至る。果たして今後、カヌレは定着していくのか。
立町カヌレを運営するカスターニャの竹村崇社長は「百貨店のマーチャンダイザーに聞いても、カヌレの需要は底堅く、スイーツの新定番となったという意見が多い。インバウンドの人気も高く、海外出店のオファーもある」と語り、さらなる事業拡大に意欲的だ。今後も、カヌレのさらなる進化に期待したい。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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