2015年7月27日以前の記事
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なぜ星野リゾートは「マルチタスク」に取り組むのか? 独自の働き方改革が生んだ意外な効果長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)

星野リゾートでは従業員が「客室清掃」「調理」「レストランサービス」「フロントサービス」をマスターできるようにしている。その理由について取材した

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ホテルや旅館業のオールラウンドプレーヤーになれる

 「マルチタスクのメリットは、複数のタスクに従事することによって、顧客接点を増やせること。そこから得られる気付きをもとに、今の業務を改善したり、将来いらっしゃるお客さまに新しいサービスを提案したり、といったことにつなげている」と語るのは、同社・採用担当の鈴木麻里江氏。

 星野リゾートに入社すれば、ホテル・旅館業の運営に必要なスキルを一通りこなせる、オールラウンドプレーヤーになれる。それが大きな魅力だ。施設全体として見た場合に、どのような運営がそれぞれの場面で行われているか。各自が理解することで、全体的な視野を持って、業務に携われる。自ずと社員の経営に対する参加意識が高くなってくる。


星のや軽井沢、メインダイニングの日本料理 嘉助

 宿泊施設では、顧客が24時間、さまざまな動きをするので、その行動に合わせて対応し、シフトを組んでいくことになる。例えば、朝、チェックアウトする人が多い時間帯には、フロントに人を集中。その後は、客室清掃に集中させるなど、シフト担当者が施設の刻々と変化するニーズに合わせて、配置を決めていくのだ。


星のや軽井沢、日本料理 嘉助の山の懐石、鹿肉を使った鹿真丈のお椀「椀盛・福鹿寿」

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