時給5000円、日本で外貨を稼ぐ 円安を逆手に取る“越境リモートワーク”のリアル(2/6 ページ)
日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。外貨獲得に必要なのは「英語力」ではなく、多くの日本人が持っているあるスキルだった。それは……。
LinkedInで偶然見つけた「越境リモートワーク」の仕事
私が以前働いていたのは、フルリモートで働ける日本のスタートアップ企業で、日本はもちろん、韓国やチュニジア、米国などさまざまな国の社員が所属していた。外資系企業の出身者も多かったことから、会議などでよく話題に上っていたのが、ビジネスSNSの「LinkedIn」だ。
日本でのLinkedInの登録者は約400万人で、その数は年々増えているものの、FacebookやXなどのSNSと比べるとまだ少ない。しかし、世界規模で見てみるとユーザー数は欧米を中心に約10億人で、仕事を探すためのプラットフォームとして広く活用されており、名刺代わりにLinkedInのプロフィールを交換することもあるほど一般的だ。また、“SNS”というだけあって、仕事に対する考え方やこれまでの経歴に関する投稿など、セルフブランディングのためにLinkedIn上で発信をする人も多い。
私がLinkedInに定期的にアクセスするようになったのは2年ほど前だ。自分の周りで使っている人が多くなかったこともあり、最初は何ができるのか、どのようなメリットがあるのかも分からず、あくまで業務の一環として使っていた。
LinkedInでの投稿を行おうと、さまざまな企業のページを参考にしていたなかで気付いたのは、LinkedIn上には正社員はもちろん、業務委託やインターンなど、世界中の幅広い求人が掲載されているということだ。働き方も、完全出社やリモートと出社を組み合わせたハイブリッド、フルリモートまでさまざまなものがある。
そうしているうちに偶然見つけたのが、日本にいながら外国企業と契約し、ドルやユーロなどを稼げる“越境リモートワーク”の仕事だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
