コラム
「危機感を持て!」は逆効果? 組織をむしばむ“アオリ虫”の正体(2/5 ページ)
「危機感を持て!」と現場に変革を迫る一方、最も変わらなければならない経営幹部が変わらず、業績が好転しないという現象が起きている…。
安全なところに留まろうとする人の性(さが)
本当の危機に直面した時、人はどういう行動をとるだろうか? 人には自己防衛本能があるから、すぐさま危機を避けようとするはずだ。
では、危機を避けることができて、安全になったら人はどうするだろうか?
その安全なところに留まりたいと思うのが人の性ではないだろうか?
つまり「危機感を持て!」と言われたら人は安全を求めるようになり、それが達成されればそのまま安全なところに留まりたくなる。皮肉なことだが、「危機感を持て!」という改革は長続きせず、業績の低迷を再び招く原因を組織に埋め込むことになりかねないのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?
上司が風邪をひいた場合、どう言えばいいのか。「お大事にしてくださいね」はアリ?
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
「ヤマハ VS.ヤマハ発動機」ロゴの違い、あなたは分かる?
ヤマハとヤマハ発動機のロゴが似ていることをご存じでしょうか。
