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「危機感を持て!」は逆効果? 組織をむしばむ“アオリ虫”の正体(2/5 ページ)

「危機感を持て!」と現場に変革を迫る一方、最も変わらなければならない経営幹部が変わらず、業績が好転しないという現象が起きている…。

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安全なところに留まろうとする人の性(さが)


組織をダメにするのは誰か? 職場の問題解決入門』(岸良裕司/クロスメディア・パブリッシング)

 本当の危機に直面した時、人はどういう行動をとるだろうか? 人には自己防衛本能があるから、すぐさま危機を避けようとするはずだ。

 では、危機を避けることができて、安全になったら人はどうするだろうか?

 その安全なところに留まりたいと思うのが人の性ではないだろうか?

 つまり「危機感を持て!」と言われたら人は安全を求めるようになり、それが達成されればそのまま安全なところに留まりたくなる。皮肉なことだが、「危機感を持て!」という改革は長続きせず、業績の低迷を再び招く原因を組織に埋め込むことになりかねないのだ。

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