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「絶対王者」セブンをどう追いかけるか ファミマ、ローソンの独自戦略(3/3 ページ)
コンビニ業界で圧倒的なセブンに対し、それを追うファミマとローソン。両チェーンは、セブンの策を追随することもあれば、もちろん独自の策もいくつか展開している。それらの戦略を解説していく。
ファミマとローソンは、日販が近いとはいえ路線が異なる。ファミマはデジタルサイネージの設置を進める一方、商品面ではPB強化に加え衣料品の販売を進めてきた。セブンも軽衣類を販売しているが、デジタルサイネージの本格導入には至っていない。ローソンは店内調理を強化するほか、ファミマが終了した無印良品とのタッグを組んでおり、いずれもセブンが導入しなさそうな施策だ。
3チェーンの構図としては、PBに強みを持つセブンに対し、ファミマ・ローソンがPBを強化しつつも独自の策で追い付こうとしている形が見える。両チェーンから今後、どのような策が生まれるのか注目したい。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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