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「成長する人」と「成長しない人」の分岐点は、どこにあるのか?新入社員の教科書(2/3 ページ)

新入社員のまま成長が止まる人と、飛躍する人の違いは「視点」にある。上司や社長の思考で考えることで、仕事のやり方も大きく変わる。本記事では、成長するための視点の持ち方や、憧れの人を徹底的に研究する重要性を解説する。

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新入社員の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』(菅沼勇基/クロスメディア・パブリッシング)

 もし、目標とする人物像がまだ定まっていないとしたら、少しでも「かっこいいな、素敵だな」と思える、憧れの対象を見つけましょう。その人の話し方から人生観まで、あらゆる面を真似てみるのはいい訓練になると思います。仕事に限らず、プライベートな部分も参考にすることで、やがてはその人を超える存在へと成長できるはずです。まずは模倣を通して、自分のオリジナリティーを発揮することを目指しましょう。

 私も目標とする人に会ったときは常に質問して学んでいます。例えば、経営者になって数年経った32歳の頃の話です。当時、会社の利益が2億円という壁を超えられずに悩んでいました。その時、約100億の利益を上げている、とあるパソコン会社の社長と会食があり、「どうすれば2億の壁を超えられるのか」と質問しました。

 すると、その社長は「もっと自分で考えてみないと。悩んで悩んで、どうしたらいいかもっと考えてみないといけないよ」と答えたのです。私は、マーケティングの方法や営業人員の最適な人数など、具体的なアドバイスを期待していたのでがっかりしました。むしろ「教えてくれないのか」と不満に思っていたくらいです。

 しかし、いまになって振り返ると、なぜその社長がそう答えたのかがわかります。

 まずは自分で悩み、考え抜くことが重要だったんです。

 2億の壁に悩んでいた当時の私は、まだ考えが足りなかった。だからこそ「徹底的に考えれば、自ずと解決策は見つかる」と教えてくれたのです。その時にはわからなくても時間が経って理解できるような答えもあるのです。

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