時給7000円、日本にいながら外貨を稼ぐ 円安時代の“海外オンライン秘書”という選択(4/5 ページ)
長引く円安で、日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。中には海外オンライン秘書として、最高時給7000円で活躍する人も……。
英語はあくまで“補助的”なスキル。もっと大事なのは……
もなみんさんが外貨で稼げる仕事を始めたのは、「英語を使って働きたい」という強い思いがあったからだ。しかし、留学やワーキングホリデーの経験はあるものの、実際に仕事として英語を使うことには不安があった。特に、「自分の英語力で、本当に仕事ができるのか」という懸念が大きかったという。
しかし、実際に仕事をしていく中で気付いたのは、「英語力」はさほど重要ではないということだった。むしろ、クライアントとの円滑なやりとりができる「コミュニケーション力」と、相手のニーズを汲(く)み取って対応する「サポート力」の方が求められていると感じることが多いという。
もちろん、英語ができるに越したことはない。しかし、今は生成AIや自動翻訳を活用すれば、英語力に自信がなくても対応することは可能だ。
それ以上に、相手の負担を減らすコミュニケーション能力が求められる場面が多い。また、クライアントの困りごとをいち早く察知し、適切にサポートする力こそが、オンライン秘書には求められているという。
「こうしたスキルは特別なものではなく、会社員として働いてきた中で自然と身に付いたものです。それを生かすだけで、十分に仕事ができるし、喜んでもらえる場面が多いと感じます」(もなみんさん)
例えば、できるだけ早めに返信することや、業務の進捗(しんちょく)をこまめに報告すること。さらに、クライアントが迷わず返信できるよう回答の選択肢を提示したり、簡潔で分かりやすい文面を意識したりすることで、「コミュニケーションがとりやすい」「この人に任せれば安心」と思ってもらえ、仕事を依頼してもらえることが多いという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
時給5000円、日本で外貨を稼ぐ 円安を逆手に取る“越境リモートワーク”のリアル
日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。外貨獲得に必要なのは「英語力」ではなく、多くの日本人が持っているあるスキルだった。それは……。
“推し”を訪ねて三千里 会社を辞めたその先は? タイで見つけた新しい働き方
“推し”中心の生活にするため、会社員という安定を手放しフリーランスになり、2023年7月からバンコクで新たな生活をスタートさせた古田さん。初めての独立や仕事探しへの不安を払拭できたのも、まぎれもなく“推し”のおかげだった。
