AI活用時代、若手リーダーが部下に感じる「知識の格差」とは

AIを活用している若手リーダーが直面した課題として、最も多く挙がったのは「メンバー間でのAIスキルや知識の格差」だった。

[ITmedia]

　グロービス（東京都千代田区）が主任クラス以上の職位で、自ら率いる組織においてAIを活用している30代を対象に実施した調査によると、若手リーダーが直面した課題として、最も多く挙がったのは「メンバー間でのAIスキルや知識の格差」だった。

AIを活用している若手リーダーが直面した課題は「メンバー間でのAIスキルや知識の格差」（写真はイメージ、提供：ゲッティイメージズ）

　組織における「AI活用の目的」について、「定型業務の最適化」と答えた割合が最も多く、47.7％に上った。次に「データ分析・予測」（38.7％）、「コンテンツ制作の支援」（35.4％）が多い結果となった。

現在、あなたが率いる組織では、AIをどのような目的で活用しているか（出典：プレスリリース、以下同）

　「AIの活用にあたって、リーダーとして直面した課題」への回答は「メンバー間でのAI活用スキルや知識の格差」（35.7％）が最も多く、「AIのアウトプットの品質を確保・管理する難しさ」（32.0％）、「既存の業務プロセスやシステムへのAI導入の難しさ」（28.4％）が続いた。

あなたが率いる組織のAI活用にあたって、リーダーとして直面した具体的な課題は何か

　「ビジネスにおけるAI活用が進む中、組織のリーダーとしてどのような役割を果たすことが重要だと考えるか」という質問に対しては「AI活用による業務効率化の推進」（48.0％）が最も多く、以降は「メンバーのAI活用スキルや知識の向上支援」（43.2％）、「AI活用を支える体制や仕組みの構築」（32.9％）に多くの回答が集まった。

ビジネスにおけるAI活用が進む中、自身が率いる組織に対して、あなた自身がリーダーとしてどのような役割を果たすことが重要だと思うか

　本調査は3月31〜4月3日、会社員で主任クラス以上の職位を持ち、自身が率いる組織でAIを活用している30代の男女331人を対象にインターネットで実施した。