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コンビニ新トレンド「巨大おにぎり」 背景に物価高による「ワンコインランチ」の消滅? ローソンに好調の理由を聞く(2/3 ページ)

コンビニ各社が「巨大おにぎり」に取り組み始めている。2024年の販売個数が前年比で8割も成長したというローソンに、狙いや好調の理由を聞いた。

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「ワンコインランチ」からのシフトが進んだか

 大サイズ品の好調を背景に、ローソンは開発を強化。同様の商品は2010年代以前から展開していたが、本社での開発に切り替えた。

 「以前から各エリアで独自の商品を展開していたのですが、2024年から本社での開発に切り替えました。2022年に発売した『具!おにぎり』の販売が順調だったこともあり、大きいサイズ品のニーズに応えようと考えたのです」


4月1日に発売した「具!おにぎり まるでまぐろたたき丼とろたく風」(同前)

 「具!おにぎり」はサンドイッチのような構造で具を挟んだおにぎりシリーズのことだ。中身の具が外から見える商品で、価格は300円を超える。値は張るが、だからこそ従来品への影響はないといい、すみ分けができている。


具!おにぎり まるでチキン南蛮丼(同前)

 近年における大サイズ品の好調は物価高も影響していそうだ。農林水産省が公表する1世帯当たりの消費額を振り返ると、外食は2018年以降にコロナ禍も相まって減少した一方、中食需要は伸びている。特に「おにぎり」の支出額は2023年が2018年比で3割増と、変化が著しい。

 物価高でもはやワンコインランチはほぼ死語となり、外食はコロナ禍以降1000円時代に突入した。節約志向が高まる中、外食から大きいサイズのおにぎりへのシフトが進んだと考えられる。

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