マイナビ(東京都千代田区)が2026年卒業予定の大学生、大学院生を対象に実施した調査によると、AI面接で「受験意欲が下がる」と答えた割合は77.5%に達したことが分かった。
企業が選考の評価や検討の際にAIを利用することへの学生の意見は、利用内容によって分かれた。「使ってよいと思う」が最も多かったのは「適性検査の評価検討」(49.8%)だった。対して、「使ってよいとは思わない」が多かったのは「面接内容の評価検討」(47.5%)だった。
面接手法によって受験意欲が上がるのは「対面面接・web面接」、反対に意欲が下がるのは「動画選考・AI面接」だった。AI面接において「受験意欲がどちらかと言えば下がる/下がる」と回答した割合は77.5%に達した。
面接手法を選べる場合にどの手法を選ぶかについては、一次面接は「web面接」(79.3%)を希望する学生が最も多かった。一次面接以降は、徐々に対面での選考を希望する割合が増え、最終面接では85.0%の学生が「対面面接」を希望した。
一方、学生でAIを利用したことのある人の割合は82.7%だった。2024年卒の学生の利用率は39.2%だったため、利用率は2年で2倍以上になった。
AIの利用場面として最も多かったのは、「就職活動やそれ以外でも利用がある」(62.3%)だった。就職活動でAIの利用経験がある学生は66.6%に達した。
調査は4月25〜30日にインターネットで実施。2026年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生1385人から回答を得た。
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