「長時間労働では育児ができない」 職場環境が与えるプラスとマイナス(2/2 ページ)
「長時間労働では育児できない」と感じる男性は少なくない。XTalentの調査からは、職場の制度や雰囲気が育児意欲に与える影響の大きさがうかがえた。
仕事と子育てのバランスの理想
仕事と子育てのバランスについて、「実現できていない」と答えたのは30.7%。理由としては「仕事が忙しく時間が取れない」(71.7%)が最も多く、「職場の理解が不足している」(19.3%)と続いた。
育児意欲にネガティブな影響を与えている職場の特徴として「長時間労働が常態化している」(64.6%)、「過剰な業務量」(63.4%)など、仕事における拘束時間が長い要因が上位に挙がった。
一方、職場の制度や雰囲気が育児意欲にポジティブな影響を与えていると回答した人に、その理由を尋ねると「柔軟な働き方ができる」(76.0%)が最多となり、「育児に理解のある男性の上司がいる」(54.3%)と続いた。男性社員の育児への理解や実際の行動が、職場にポジティブな影響を与えていることがうかがえた。
子育てとのバランスを考えたときの理想の働き方としては、「フルリモート」もしくは「出社とリモートのハイブリッド」が88.3%を占めた。
育児と両立しやすい環境を求めて、異動や転職を検討した人はどのくらいいるのか。「転職や部署異動をしたことがある」と「具体的に活動中、または近々実行に移す予定」が合わせて42.5%。「行動に移した・移している段階」と答えた人を役職別で見ると、「一般社員」(57.6%)、「マネージャー層」(51.2%)、「リーダー層」(38.9%)の順で高い数値となった。
調査は、20〜60代の男性264人を対象にインターネットで実施した。調査期間は、5月7〜18日。
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