「収入が上がらないなら、休みを減らす」46.6%が回答、働く世代から「外に出づらくなった」の声
物価高は生活にどのような影響を与えているのか。働く男女に「物価高が及ぼす休日の過ごし方への影響」を聞くと……。
物価高は生活にどのような影響を与えているのか。20〜50代の働く男女に「物価高が及ぼす休日の過ごし方への影響」を聞くと、「影響している派」(「とても影響している」「影響している」「どちらかといえば影響している」の合計)が84.1%と大多数を占めたことが、パーソルキャリア(東京都千代田区)の調査で分かった。
「影響している派」に具体的な思考や行動の変化にを聞くと、「外食や外出の頻度を下げた」が48.4%で最多。以下「家で過ごす時間が増えた」(47.2%)、「旅行回数や遠出を控えた」(43.1%)、「気軽に外出しづらくなった」(36.2%)が続いた。
物価高による休日の過ごし方については「お金をかけなくなっている派」が78.3%と多数を占めた。内訳は「とてもお金をかけなくなっている」が19.1%、「お金をかけなくなっている」が25.9%、「どちらかといえばお金をかけなくなっている」が33.3%となった。
また、物価高で労働を「生活のため」と感じるかどうかについて「感じるようになった派」が64.3%で過半数を占めた。内訳は「とても感じるようになった」が17.7%、「感じるようになった」が21.2%、「どちらかといえば感じるようになった」が25.4%だった。
「収入」と「休み」どちらを選ぶかについて、「収入派」が57.6%。また、収入が増えるなら休みを減らすかという質問には「そう思う派」が46.6%だった。
休みを減らすと回答した人にその理由を聞くと、「将来の貯蓄を増やしたい」が49.4%で最多となり、次いで「稼げるうちに稼ぎたい」が48.3%、「賃金が上がらないから」が38.1%で続いた。
一方、休みを減らさないと答えた人からは「心身の健康を優先したい」が70.3%で最多となり、以下「体調を崩す恐れがあるから」(50.0%)、「メンタルの安定に必要不可欠」(45.5%)が続いた。
この結果について、パーソルキャリアは「せっかくの休日にも関わらず、楽しみを削らざるを得ない社会人の実態が明らかになった。物価高に賃金が追いつかないことを背景に、将来の貯蓄のために稼げるうちに稼ぐ、という価値観が広がりを見せる可能性が考えられる」とコメントした。
インターネットによる調査で、対象は20〜50代の働く男女378人。調査期間は5月2〜7日。
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