コラム
混雑率199%の衝撃 東京メトロ東西線はなぜ「すいている時間がない」のか:鉄道の「雑学」(1/4 ページ)
東京メトロ東西線は、かなり混雑する路線として知られている。その理由は、一体何なのか……。
混雑する路線としてよく知られている、東京メトロ東西線。コロナ禍前の2019年度は、ピーク時の混雑率が199%を記録しており、定員の2倍近い人が乗車していたことになる。2023年度には148%と、以前よりは緩和されたが、依然として混雑の激しい路線であることには違いない。
東西線のやっかいなところは、空いている時間帯がほとんどないことである。中野から高田馬場まで、さらに乗り入れ先の中央緩行線は比較的空いている。しかし、高田馬場で多くの乗客が乗り、大学のある早稲田では乗り降りが激しく、そこを過ぎると座れることはまずない。飯田橋、九段下と乗客は増えていき、大手町から先は常に混雑している。この状況が東陽町〜浦安あたりまで続く。
東西線は、大手町を境に西側と東側に分けられるが、短い西側よりも、長い東側で多くの人が乗車している。場合によっては、終点まで立ちっぱなしになることもある。
なぜ東西線はこんなにも混雑しているのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
駅ナンバリングはなぜバラバラなのか 鉄道会社の“独自ルール”が招く誤解
駅名や路線名をアルファベットと数字で表す「駅ナンバリング」。もともと分かりやすさを重視して導入されたものの、実際はかなりややこしい。それは、なぜなのか?
武蔵小杉の横須賀線ホームは、なぜ離れた場所にあるのか
武蔵小杉の横須賀線のホームはかなり離れた場所にあり、同じJRの南武線とも距離がある。それにはある歴史的な背景があった……。
なぜ、中央快速線に「トイレ」と「グリーン車」が導入されたのか
比較的長い距離を走る中央快速線。しかし、これまでトイレとグリーン車が設置されていなかった。なぜ今になって整備されたのか。
山手線にも「起点」と「終点」がある 正しい“環状線”はどこに?
山手線は路線が輪の形になっている「環状線」だが、実は起点と終点がある。起点と終点が一緒で、ぐるぐると回る完璧な環状線はあるのだろうか。

