リクルートは6月26日、美容サロンの実態に関する調査結果を発表した。美容室の市場規模は過去5年で最大になった一方、脱毛サロンの市場規模は2021年から672億円減少した。
美容室の市場規模は、過去5年で最大の1兆3884億円(前年比2.5%増)に達した。1回当たりの利用額も男女ともに増加しており、女性は7668円、男性は4879円に上った。同社研究員によると、物価高の他に「縮毛矯正」などの高単価メニューや、「まつげメニュー」などを併せて提案する「クロスセル」の広がりが影響しているという。
まつ毛パーマ、まつ毛エクステンション、眉カットなどを行うアイビューティーサロンの市場規模は、ここ2年で急拡大し1384億円(同17.4%増)に達した。男女ともに利用率が増加しており、特に20代女性の約3割が1年以内に利用した。
エステサロン(フェイシャル、ボディー/細身、脱毛)の市場規模は、前年比マイナス588億円の3360億円だった。中でも、脱毛サロンの市場規模は2021年から672億円減少した。近年の大手脱毛サロンの倒産や、医療脱毛やセルフ脱毛などの選択肢の増加による影響が考えられ、女性の1年以内の脱毛サロン利用率は、5年間で4.1%低下しているという。
本調査は1月27日〜2月12日、全国の人口20万人以上の都市に居住する15〜69歳の男女各6600人を対象にインターネットで実施した。
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