夏のボーナスは過去最高水準も、小遣いは9割が「増えていない」 その要因は?
2025年夏のボーナスは過去最高額を更新したものの、小遣いが「増えていない」と答えた人は87.5%にのぼった。物価高や生活費の増加が主な要因で、収入が増えても家計にゆとりが出にくい実態が明らかになった。
ボーナスが増えれば、小遣いが増える人も多いのだろうか。ソニー損害保険(東京都大田区)が調査したところ、2025年夏のボーナス平均額が過去最高を記録する中でも、「お小遣いは増えていない」が87.5%を占めた。要因については、「物価高などによる家計の生活費増加」(48.5%)という回答が最も多かった。
コロナ禍以降、夏のボーナスは年々増えている。2025年の夏は、東証プライム上場企業の平均ボーナス額は「86万2928円」で、前年(84万6021円)から増加。過去最高を更新した。
お小遣い額に変化はあったか聞くと、「変わらない」が75.1%、「減った」が12.4%。ボーナスが過去最高水準を記録しているにもかかわらず、お小遣いが増えていない人は87.5%にのぼった。
2025年のお小遣いの全体平均額は「2万8969円」だった。男女別に見ると、男性は「3万2897円」、女性は「2万5040円」で、男性のほうが高い傾向が見られた。
お小遣いが増えたと回答した人の平均増加額は「1万1669円」に対して、減ったと回答した人の平均減少額は「1万2948円」と、減少額のほうが上回る結果だった。
「減った」要因は「物価高などによる家計の生活費増加」(48.5%)が最も多かった。以下「本業の収入(給料や賞与)の減少」(35.4%)、「家の購入、住み替え、子どもの教育費など、ライフステージの変化による支出増加」(30.3%)と続いた。
値上げを実感している項目は「お米」(77.6%)がトップ。以下「ガソリン」(60.9%)、「卵」(59.1%)、「お菓子・スイーツ」(53.3%)、「電気」(50.1%)だった。
インターネットを使った調査で、20〜50代の小遣い制の男女800人が回答した。調査期間は5月27日〜6月2日。
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