連載
万博会場で「スカウター」? 警備スタッフが使っている“謎のグッズ”が生まれた背景(3/3 ページ)
万博の警備でスタッフが使う機材が「スカウターみたいだ」と話題になっている。いったいどのような経緯で開発したのか。
ウェアラブルカメラは販売予定
HMDは予定していないが、ウェアラブルカメラは販売を検討しているという。今後の展望を聞いた。
「自動火災報知設備と連携し、感知器が鳴った場所を画像とともにHMDで知らせる機能があれば、初期消火活動も早くできるようになります。こうした機能を含め、さまざまな機械と連携させたいと考えております。
ウェアラブルカメラの販売について、時期や価格は未定です。今後の導入拡大で見えてくる課題も合わせて、ブラッシュアップしながら商品化を進める予定です」(林氏)
工事現場やプラント向けのウェアラブルカメラ商品は、既に複数の企業が販売している。こうした商品は、現場に詳しい管理者が遠方にいながら、現場の初心者に指示できるのが売りだ。警備業界以外でもニーズはあるだろうから、注目度は高い。今後も警備業界のDXから目が離せない。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
携帯ショップに警備会社──不人気業種でも「人が集まり辞めない」企業がある その秘密は?
人手不足が深刻化している。そんな中、不人気な業種でも独自の企業努力によって好業績を維持し、エンゲージメントを高め、採用や育成に成功している企業がある。では、それらの企業では具体的にどのような取り組みをしているのだろうか。携帯ショップや警備会社の事例を紹介する。
セコムとトヨタ 公道をパーソナルモビリティで巡回 警備員の負担軽減
セコムが、トヨタ自動車と連携し公道でパーソナルモビリティを活用した巡回警備の実証運用を開始すると発表した。