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年間1000万円の学校に通うのは誰か? 日本に迫る「国際教育バブル」教育ビジネス(2/2 ページ)

年間約1000万円の学費がかかるインターナショナルスクールが日本に誕生した。主な対象はアジアの富裕層で、教育業界に新たな地殻変動が起きている。進学塾の登場など周辺ビジネスも動き出している。

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教育ビジネス』(宮田純也/クロスメディア・パブリッシング)

 最近日本で設立されたのは、上述したハロウインターナショナルスクール安比ジャパンに加え、ハロウと同じパブリックスクールのラグビースクールジャパン(千葉県柏市)やマルバーン・カレッジ東京(東京都小平市)など英国系のインターナショナルスクールです。それだけではなく、白馬インターナショナルスクール(長野県北安曇郡白馬村)のようにオルタナティブスクールというジャンルで捉えられる学校も設立されています。

 今後も日本全国さまざまなインターナショナルスクールが開校を予定しており、順調に数が増えていくことが推測されます。それに対応して、名門インターナショナルスクールへの進学指導を行う学習塾なども登場しており、新たな教育業界の地殻変動として今後も注目に値する状況と言えるでしょう。

著者プロフィール:宮田純也(みやた・なおや)

一般社団法人未来の先生フォーラム代表理事

横浜市立大学特任准教授/学校法人宇都宮海星学園理事

 早稲田大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。大手広告会社などを経て独立後、日本最大級の教育イベント「未来の先生フォーラム」と「株式会社未来の学校教育」の創設、約2億7000万円の奨学金の創設、通信制高校の設立に関わるなど、プロデューサーとして教育に関する企画や新規事業を実施。2023年には「未来の先生フォーラム」と「株式会社未来の学校教育」を朝日新聞グループに参画させ、子会社社長を務めた。現在はこれまでの実績をもとにさまざまな立場や役割で教育改革を推進している。

 編著に『SCHOOL SHIFT』『SCHOOL SHIFT2』(明治図書出版)、監修に『16歳からのライフ・シフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著:東洋経済新報社)。


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