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アース製薬の真面目な仏事“虫供養” ゴキブリに「ありがとう」(2/4 ページ)

「アース製薬」といえば、家庭用殺虫剤「アース」や「ごきぶりホイホイ」などのヒット作を世に送り出してきた「殺虫・防虫のプロフェッショナル」だ。その力の源泉は、独特の虫との付き合い方にある。同社と虫との深い関係を探った。

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産経新聞

100種以上の虫

 こうした要請に対し、同社が即座に動けるのにはワケがある。それは同社が誇る「研究所」の存在だ。

 主力工場の一つ、坂越工場(赤穂市坂越)の敷地内にある研究所には、研究者ら100人以上のスタッフがいる。そのうちの1人で生物飼育のマイスター、有吉立(りつ)さんが説明してくれた。

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カを飼育しているケース。1箱に約1千匹入っている=兵庫県赤穂市のアース製薬・研究所

 「ここでは100種類以上の虫を飼育しています。ハエやカはそれぞれ約5万匹ずつ、ゴキブリなら約100万匹いるんです」

 飼育・研究に携わって30年近くになる有吉さん。無数にいるカを雌雄に分けることなど瞬時のワザ。血を吸うのは雌だけのため、研究上必要な作業だという。また、放し飼いの形でゴキブリを育てている部屋には、エサや水のメンテナンスのため週1ペースで入っているそうだ。

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