インタビュー
「またがる扇風機」は入浴後の“汗かき地獄”を救うのか? 累計4万台ヒット家電の進化版(2/3 ページ)
風呂上がりの脱衣所での不快な汗を解消するため、家電メーカーのサンコーが「またがる扇風機『またせん』」を発売した。強力な送風で入浴後の“汗かき地獄”に終止符を打つ新商品だ。
「のれせん2」は2万8000台を販売
「またせん」のベースとなった「のれせん」は、体重計サイズの本体に足を乗せると、自動で電源が入り、足元から風が吹き出す。降りると自動で止まる仕組みで、送風口は1つだが、最大で秒速35メートル(メーカー測定値)の強風が吹き出す。
初代は2023年に発売し、累計1万5000台を販売。2025年4月発売の「のれせん2」は、7月末時点で2万8000台を売り上げている。話題となった昨年は、夏の間に売り切れとなり、メディアで紹介されても買えない状況が続いた。あまりの人気ぶりに、高額で転売されることもあった。今年は生産量を大幅に増やし、販売数も好調に推移している。
「のれせん2」の改良点は、乗る部分をフラットにして乗り心地を向上させ、送風位置を前方に移動して顔まで風が届くようにしたことだ。さらに、風量調整を3段階に拡充し、10分間の連続送風モードも新たに搭載した。ユーザーからは「顔まで風が届く」という声が寄せられている。
累計で4万台以上を売り上げた要因について、広報担当者は「製品コンセプトとサイズのコンパクトさが受けた」と分析する。口コミでの拡散も大きく、最近では、ある芸人が自身のSNSで紹介したことでも話題になった。
特にドライヤーを長時間使う女性からの支持が高く、「これがないと夏場のドライヤーは無理」という声も上がっている。
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