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アシックス「スポーツ工学研究所」の実力 科学で走りを極める(1/2 ページ)
陸上の世界選手権東京大会を控え、大手スポーツメーカーのアシックスは、トップアスリート向けランニングシューズなどの開発拠点となる「スポーツ工学研究所」を報道陣に公開した。
陸上の世界選手権東京大会(13日開幕)を控え、大手スポーツメーカーのアシックスは、トップアスリート向けランニングシューズなどの開発拠点となる「スポーツ工学研究所」(神戸市西区)を報道陣に公開した。今回の大会に向け、同社は契約選手らに同研究所の最先端技術を取り入れ、従来品をアップデートしたシューズなどを提供しており、選手だけでなく同社の開発陣にとってもその真価が問われる大会となる。
同研究所は平成2年に竣工。所内で生産技術や製品、素材の分析・評価まで行えるため、さまざまな研究開発手法を可能にするのが強みだ。竹村周平所長は「ヒトの動きを科学的に分析・解析して商品化する」と説明する。
所内には最新技術で製品開発を支えるさまざまな設備を完備。シューズ素材の研究開発などを手掛ける「化学分析室」や製品の形状モデルなどを作成する「CAE(コンピューター設計支援)ルーム」、あらゆる気象条件を再現して製品を評価する「人工気象室」などを備える。また選手個々の特徴や動作などを詳細に測定・分析し、パフォーマンスの最大化につなげる設備も充実している。
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