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書類選考だけでなく、面接もできる「AI面接官」まで登場……採用活動の「AI化」はどこまで進むのか(1/3 ページ)

採用現場でAIの利活用が進んでいる。「AI面接官」というサービスを提供する企業に、特徴を聞いた。

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著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


 時事通信が主要100社に実施したアンケート調査によると、採用現場でAIを導入する企業は約3割にのぼった。半数以上が活用の予定はないとしているが、すでに書類選考や面接でAIを用いている企業もある。

 とあるIT企業の社長は「書類選考でAIの活用は当たり前」と語る。AIといえば現状は文字ベースでの活用が主で、書類選考での利用はイメージしやすい。しかし、面接現場ではどのように活用しているのだろうか。大手企業向けに「AI面接官」を提供するVARIETAS(東京都品川区)の小澤礼奈氏に活用事例や特徴を聞いた。


AI採用の最前線を取材した(画像提供:VARIETAS)

「ChatGPT以前」から採用現場はAIを活用していた

 ChatGPTが2022年に一般向けにリリースされると、AIに関する話題が巻き起こった。検索や趣味での利用も多い一方で「AIに仕事が奪われる」という趣旨の記事や書籍も世に広がっていった。

 実は採用現場では以前からAIの活用が進んでおり、例えばソフトバンクでは2017年から新卒採用のエントリーシート評価でAIを活用し始めた。導入によって、エントリーシート評価の作業時間を年間680時間から170時間に削減できたとしている。大企業では採用時に膨大な数の書類をさばかなければならず、AI化の目的はやはり時間とコストの削減だ。

 近年では面接へのAI活用も進んでいる。2019年に設立したVARIETASが提供するAI面接官は、キリンホールディングスやローソン、出光興産など大企業が導入している。

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