2015年7月27日以前の記事
検索
連載

あなたの周りにも「中2病」が潜んでいる? 職場で広がる“フキハラ”の正体スピン経済の歩き方(5/7 ページ)

「ワタシ今、機嫌悪いから」と周囲にアピールしながら仕事する「中2病ビジネスパーソン」が周りにいないだろうか。そんな人にはどう接すれば良いかというと……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

海外と比較して低い「日本の管理職の指導力」

 報告書には、OECD(経済協力開発機構)のデータをもとにして、主要31カ国の管理職の指導力を比較したグラフがある。それを見ると、日本の中間管理職は「説得や感化」「他人の業務計画」「自分の業務計画」という能力が31カ国平均に比べてガクンと落ち込む。


「管理職が部下の指導や部下の業務計画の管理をしない日本企業」(出典:企業組織の変革に関する研究会がまとめた報告書より)

 そして報告書では「問題意識」として赤字・強調線付きでこうまとめられている。

 「日本の管理職の指導力は海外に比べて低い」

 実はこれが「フキハラ」の元凶である可能性が高い。順を追って説明していこう。

 日本の中間管理職は、やる気のない部下や、なぜこんな仕事をしなくてはいけないのか迷う部下に対して、「説得」や「感化」する能力が際立って低い。コミュニケーションによって部下のモチベーションを高めたり、チームへの忠誠心を刺激したりするのが苦手なのだ。

 そこに加えて、自分や部下のスケジュール管理も得意ではない。「この前頼んだあれ、やっといてくれた?」「え? 何でしたっけ?」のような感じで、業務計画を適切に管理できないのである。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る