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「辞めさせない」の実態 転職ミドル世代の2割がハラスメント被害
ミドル世代の転職時、最も引きとめられる理由は「後任が不在の場合」(65%)。引きとめ手段は年収アップや役職改善が中心だが、思いとどまる人は1割未満。不当なハラスメントを経験した人も2割に上った。
ミドル世代が転職時に引きとめられるのは、どんな場面だろうか。エン・ジャパン(東京都新宿区)が転職コンサルタントを対象に行った調査では、「後任が不在の場合」(65%)が最も多かった。
引きとめの手段は「年収アップの提示」(62%)が最も多く、以下「後任者が見つかるまでの期間延長の要請」(55%)、「役職や待遇改善の提示」(51%)が続いた。
引きとめられたミドル世代のうち、転職を思いとどまった人の割合については、「1割未満」と回答した人が62%で、半数を大きく上回った。
引きとめられる可能性が高い状況として、最も多かったのは「後任が不在の場合」(65%)。次いで「進行中のプロジェクトに関わっている場合」(45%)、「人物評価が高い場合」(38%)となった。
不当な引きとめ(ハラスメント)を経験した人は20%いた。具体的には「上司や上位役職者による恫喝」(47%)が最多で、「退職届の受理拒否や必要書類の発行遅延」(44%)、「退職時期を繰り返し延期させられる」(44%)が続いた。
調査は、人材紹介サービスの転職コンサルタントの230人を対象にインターネットで実施した。調査期間は、8月21〜27日。
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