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採用面接で「うそを話しているかもしれない」と感じたら? 応募者の本質を見抜くコツ(1/2 ページ)

応募者の人生を大きく変える可能性を持つ採用面接。その中で応募者が「事実とは違うこと」を話しているかもしれないと感じたら? 応募者の本音を見抜くための「採用面接の本質」について取材した。

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 採用面接は、応募者の人生を左右する重要な場面だ。今回「採用面接の本質」について、就活、採用、育成、研修を支援する上原コンサルティングオフィス代表の上原正光さんに話を聞いた。


応募者の人生を左右する採用面接。その「本質」とは?(画像:ゲッティイメージズより)

――面接官として採用面接に立ち会う際には、どのような工夫をしていますか?

 採用面接は「会社が応募者を評価する場」というイメージが強いと思いますが、私は「応募者に会社を選んでもらう場」だと考えています。上から目線で「選考する」というスタンスではなく、むしろ「楽しく会話をしながら会社のことをよく知ってもらう」くらいの感覚で臨む方が、応募者も自然に話せます。

 例えばB2Cの会社であれば、面接で話をしている相手は全員お客さまでもあるわけですから、「この会社いいな」「楽しく話せたな」と思ってファンになってもらうことも大切です。心理的安全性のある場をつくれば、応募者の人柄や価値観が自然に表れてきます。

 理想は、友人とカフェでコーヒーを飲みながら話をしているような雰囲気です。腕を組んで威圧的な態度を取らず、表情を見ながらにこやかに対話を重ねること。それが「安心して語れる場づくり」の基本姿勢です。

――応募者の本音や価値観を引き出すには、どのような質問やアプローチが効果的ですか?

 まずリラックスした会話から入るのが効果的です。例えば「好きな食べ物は?」「どこでアルバイトをしているの?」といった雑談から始めると、応募者も自然に話しやすくなります。大阪の応募者であれば「今度大阪に行くんだけど、おいしいたこ焼き屋さん知っていますか?」などと地域ネタの質問もいいですね。そこから少しずつ「得意なこと」「これまで力を入れてきたこと」に話を広げて、エピソードを深掘りしていくのです。

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