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サイバー攻撃で混乱のアサヒHD、業績への影響は?(2/2 ページ)
アサヒグループホールディングスはサイバー攻撃に端を発したシステム障害の影響で、ビールや飲料の生産を一時停止していたが、2日に国内ビール工場が操業を始めるなど、多くの工場で生産を再開している。ただ、全面復旧のメドは立っておらず……。
アサヒHDは8月に発表した2025年6月中間連結決算で、12月期通期の純利益予想を前期比12.8%減の1675億円と見込んでいた。システム障害の影響が長期化すれば業績への打撃は避けられない。
一方、飲食チェーンではビールの調達をアサヒ以外のメーカーに切り替える動きが出ている。ただ、キリンビール、サントリー、サッポロビールのビール大手3社は生産計画が決まっており、急な増産に乗り出すのは容易ではない。
キリンが今月9日から飲食店向けビールの出荷調整を行うなど、安定供給を続けるため出荷量を絞るケースも出ている。(小島優)
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