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サントリー、限定2商品の発売を中止 アサヒのシステム障害の影響で
サントリーは10月8日、ビール「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズの限定商品2種の発売を中止すると発表した。アサヒGHDのシステム障害の影響が、業界全体に広がっている。
サントリーは10月8日、ビール「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズの限定商品2種の発売を中止すると発表した。アサヒグループホールディングス(GHD)で発生したシステム障害の影響により、直近の受注が想定を上回ったため、通年商品の安定供給を優先する。
発売を中止するのは、12月に発売を予定していた「ザ・プレミアム・モルツ 誘惑の黒エール」「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム リミテッドエディション#66」の2商品。サントリーの広報担当者は「アサヒ社のシステム障害影響により、直近想定を上回る注文をいただいている。今後より一層通年商品を安定供給するため、発売を中止させていただくことにした」と説明した。サントリーでは、一部商品で出荷調整も実施している。
アサヒGHDでは、サイバー攻撃によるシステム障害で、国内グループ各社の受注・出荷業務などが一時停止した。影響は飲料メーカー全体に広がっており、キリンビールも10月9日から業務用商品を中心に出荷調整を実施している。
なお、アサヒビール全6工場では10月2日から製造を再開し、「スーパードライ」の出荷を一部再開した。10月15日からは「アサヒ生ビール」「スタイルフリー」「クリアアサヒ」「ドライゼロ」「ブラックニッカクリア」などの出荷も一部再開する予定だ。
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