東京観光が経済を押し上げ 外国人客33％増、過去最高を更新

東京都は、国内外から都内を訪れた旅行者を調べる「都観光客数等実態調査」の結果を公表した。昨年1年間の観光消費額は……。

[産経新聞]

　東京都は15日、国内外から都内を訪れた旅行者を調べる「都観光客数等実態調査」の結果を公表した。昨年1年間の観光消費額は約9兆4762億円で、消費がもたらす都への経済波及効果は過去最高の約18兆4844億円にのぼった。1〜3月の外国人旅行者数（速報値）は過去最多の約742万人となった。

国内外から多くの観光客が訪れる浅草の雷門通り周辺＝東京都台東区（山本玲撮影）

　観光消費額の内訳は、日本在住者が約5兆5137億円（前年同期比22.9％増）だった。外国在住者は約3兆9625億円（同43.6％増）で、外国人客の消費額が大きく伸びた。

　1〜3月の国内外からの旅行者は計約1億3011万人（同2.7％増）。このうち、日本在住者が約1億2269万人（同1.3％増）、外国在住者は約742万人（同33.2％増）だった。

　経済効果も観光客も増加したことに、都は「日本全体でも外国人客が増えているが、そのなかでも都が持つ食や名所などの魅力あるコンテンツが多くの方に伝わっている結果ではないか」（観光部企画課担当者）と分析する。

　「都観光客数等実態調査」は都が四半期ごとに実施。都内の観光関連施設や空港でのアンケート結果などをもとに推計している。