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アスクル、ランサムウェア感染でシステム障害 外部含め100人体制で調査進める
アスクルは、10月19日に発生したランサムウェア感染によるシステム障害について、対応状況を発表した。無印良品やロフトなどにも影響が広がっている。
通販サイトを運営するアスクル(東京都江東区)は10月22日、10月19日に発生したランサムウェア感染によるシステム障害の対応状況を発表した。社内に対策本部を設置し、LINEヤフーなど外部企業から約30人の協力を得て、社内エンジニア約60〜70人と合わせ、約100人規模の体制で調査を進める。
アスクルでは、10月19日に外部からの不正アクセスを受け、システム障害が発生した。この影響で、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」など複数の通販サービスにおいて、受注や出荷業務が停止している。ASKULでは、10月21日までに配送できなかった注文は順次キャンセルするとした。
主に物流システムで障害が発生しており、受注を再開できない状況が続いている。10月22日時点で個人情報や取引先情報などの流出は確認されていないが、流出が判明した場合は速やかに報告するとしている。
また、グループ会社ASKUL LOGISTが受託している物流業務も停止しており、「無印良品ネットストア」「ロフトネットストア」などが停止している。無印良品は、10月24日〜11月3日に予定していたセール「無印良品週間」について、ネットストアでの開催を取りやめ、店舗のみで実施すると発表した。
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