ローソン、「300円超え高級おにぎり」「138円お手頃おにぎり」発売 売り上げ1割増目指す
ローソンは順次、紅鮭や黒毛和牛などが具材の高価格帯のおにぎりと、ノリを省くことで価格を抑えた「だしおにぎり」を発売する。高価格帯と低価格帯の2軸で展開する狙いとは?
ローソンは11月11日から順次、紅鮭や黒毛和牛などを具材に使った高価格帯のおにぎりと、ノリを省くことで価格を抑えた「だしおにぎり」を発売する。家庭では作りにくい「特別感」のある商品と、物価高に対応した「低価格」の商品の2軸で展開する。
高価格帯の商品として、「プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし(柚子胡椒仕立て)」(279円)を発売する。おにぎり専門店「おにぎり浅草宿六」店主の三浦洋介氏が具材の味付けを監修。粗めにほぐした紅鮭を柚子ごしょうで味付けし、瀬戸内海産のノリとおにぎり専用のブレンド米を使用した。同日には「『おにぎり浅草宿六』監修 赤だし仕立ての豚汁」(378円)も発売する。
今後「プレミアムおにぎり 黒毛和牛カルビと卵黄」「炙りサーモンといくら醤油漬おにぎり」(いずれも322円)、「具!おにぎりまるで海老天丼」(354円)も順次投入する。
低価格帯商品としては、ノリを使わずに価格を抑えた「だしおにぎり(日高昆布)」「だしおにぎり(沢庵おかか)」や、米の一部をもち麦に置き換えた「天かす小海老おにぎり(もち麦入り)」(いずれも138円)を順次発売する。また、通常の約1.5倍の大きさの「大きなおにぎり 辛旨唐揚マヨネーズ」(279円)、「大きなおにぎり 沢庵としそわかめ」(246円)も新たにラインアップに加える。
近年、米やノリ、鮭などおにぎりの原材料価格は高騰が続いている。市販のおにぎりが「高くなった」と感じる人は約9割に上り(mitoriz調べ)、2020年と2024年を比較すると家庭でおにぎりを作る人は約4割増加している(ライフスケープマーケティング調べ)という。
その一方で、製法や素材にこだわった高付加価値のおにぎりへのニーズも広がっている。農林水産省によると、おにぎり専門店の数は過去5年間で約1.7倍に増加した。
ローソンはこうした市場動向を踏まえて「自宅では作れない特別感のあるおにぎり」と「お手頃感のあるおにぎり」の2軸で販売する。二極化する消費者ニーズに対応し、11〜12月のおにぎりカテゴリーで前年同期比約1割の売り上げ増を目指す。
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