人材エージェント事業などを手掛けるキッカケクリエイション(東京都渋谷区)は、ITエンジニアの上司評価に関する実態調査を実施した。その結果、現在の直属の上司のマネジメントに「満足している(非常に+おおむね)」と答えた割合は67.2%で、「不満である(やや+非常に)」の28.4%を大きく上回ることが明らかになった。
「満足している」と回答した人の理由で最も多かったのは「作業の優先順位付けを自分で決められるから」(49.7%)。以下「要件や期待値を明確に伝えてくれるから」(37.2%)、「技術的な判断や実装方法を任せてくれるから」(35.9%)、「適切な頻度で進ちょく確認をしてくれるから」(35.5%)、「現実的なスケジュールを一緒に検討してくれるから」(32.4%)が続いた。
「上司の仕事の進め方や指示の出し方が原因で転職を検討したことがあるか」という質問に対し、「現在検討している」が31.2%、「過去に検討し、実際に転職した」が16.4%という回答となった。
「理想とする上司像について、重要だと思う要素」を尋ねた。最も多かったのは「完璧を求めすぎず段階的な改善を評価する」で40.8%。以下「エンジニア経験があり技術的な難しさを理解している」(35.5%)、「技術的なチャレンジを積極的に支援する」(30.9%)、「トラブル発生時に責任を押し付けず一緒に解決する」(29.7%)、「エンジニアの作業環境や生産性を重視する」(26.2%)が続いた。
キッカケクリエイションは「DX推進が企業の生死を分ける今、エンジニアの特性を深く理解し、その能力を最大限に引き出せる上司の育成は待ったなしの経営課題。技術者ひとりひとりのキャリアに寄り添い、適材適所の人材配置を実現することが、企業の持続的成長のカギとなる」とコメントした。
インターネットによる調査で、対象は直属の上司がいるITエンジニア431人。調査期間は7月24〜25日。
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