コラム
「なんであの人だけ成果が出る?」の謎を解く 顧客価値の“的”を見極める技術(3/4 ページ)
もし、これまでの成果が個人の経験やセンスに頼る「属人化」で成り立っているなら、それは限界を迎えています。あるいは、「成熟」して、成長が高止まりしていることでしょう。今こそ、その属人化を打破し、ビジネスの成長をドライブできる「価値の設計図」という新しい羅針盤が必要です。
「無難の壁」を突破し、設計図を磨き上げろ
いざ設計図を完成させても、「なんかピンとこない」「間違ってはいないけれど、イマイチ無難だ」と感じることがあります。これが、成果に直結しない設計図を生み出す「無難の壁」です。
この壁の原因の多くは、「失点撲滅の思考」にあります。クレームや不満をなくすことに焦点を当てると、結果的に「当たり前の期待」に応えるための設計図にしかなりません。また、「現状の説明にしかなっていない」、「提供者(会社)の都合でしか顧客を捉えられていない」場合も無難なものになります。
無難の壁を突破し、設計図をブラッシュアップする思考のヒントの一部を挙げておきます。
・抽象的な言葉を封印する
「ブランド力」「付加価値」といった聞き心地の良い抽象語は、具体的な行動につながらないので封印します。代わりに「事前期待フリップ」を使い、「この技術力は、顧客のどのような事前期待に応えられるのか」と、具体的な顧客の言葉に置き換え直します。
・二歩手前の期待に着眼する
顧客が最終的に望む「大満足」「リピート」という結果(二歩先)だけを見るのではなく、その「二歩手前」にある、より具体的なプロセスへの事前期待に着目します。
ブラッシュアップを重ねて本質的な「的」を見定めることで、「リ・プロデュース」(現在の価値の再現と再設計)の土台が固まります。
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
IT人材は東京のどこに住んでいる? 首都圏の“知られざるテックエリア”を地図で見る
首都圏に集中するIT人材の居住傾向を可視化。中野や下北沢、五反田など、意外な“隠れたテックエリア”の分布や、若手エンジニアが選ぶ街の特徴をデータで読み解く。
3万円払っても欲しい? ATMでは使えないのに人気沸騰のメタルカード
JCBが2024年10月に発行した招待制カード「ザ・クラス」が注目を集めている。ATMでは利用できず、発行手数料も3万3000円と高額。それでも発行後わずか2カ月で想定を上回る申し込みがあるという。
