2015年7月27日以前の記事
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「おせちの平均価格」3万円に迫る 節約志向と豪華志向で二極化進む(1/2 ページ)

2026年のおせち料理は、平均価格2万9098円で過去最高に迫る。節約志向の商品と豪華志向の商品で二極化が進み、値上げ幅や内容にも差が出ている。

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 おせち料理の平均価格が「3万円の壁」に近付いている。帝国データバンクによると、2026年の平均価格は2万9098円となり、2022年以降で最高値を更新した。1000〜2000円の値上げにとどめた商品が多かった一方、高級志向のおせちは食材のグレードアップに伴い大幅な値上げがみられるなど、おせち価格の二極化が進んでいる。

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おせちの平均価格が3万円に迫る(画像はイメージ、提供:写真AC)

 平均価格は前年(2万8044円)に比べて1054円値上げとなった。値上げ幅別で見ると、「1000円台」(22社)が最も多く、次いで「2000円台」(14社)、「1000円未満」(13社)と続いた。

 「1000円未満」の値上げは、2023年正月以降で最多となり、原材料価格の高騰が大きく影響したほか、重箱などの包装資材や配送費用の上昇も要因となった。低価格を重視する量販店では「1万円台」の商品が中心で、百貨店でも「大容量」などコスパ重視の傾向が見られた。

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おせち平均価格の推移(出所:プレスリリース、以下同)

 一方で、値上げ幅が「3000円」を超えたのは16社あり、2023年以降で最多だった。高級ホテルやレストランなどが監修するおせちでは、食材のグレードアップなど「量より質」を重視する傾向が強まり、大幅な値上げとなった。

 2026年のおせち料理は、物価高を背景とした「節約志向」商品と、豪華さをセールスポイントにした「ごちそう」商品との二極化がさらに進んだ。

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原材料価格動向

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